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池田哲次のDTMメモ帳

 楽器も弾けない音楽初心者である池田哲次が、楽曲作成で学んだコツや理論を書き留めておく予定。

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ピアノロールのための作曲講座 - 6 ~三和音と四和音~

7つのダイアトニックコード←前

 これまでコードのことを「白鍵を一つ飛ばしに三つ弾いたもの」として扱ってきた気がしますが、「白鍵を一つ飛ばしに四つ弾いたもの」もコードとして使えます。
 今回はそんなコードの話をしていきます。


 「三つの鍵盤を同時に弾く」と「四つの鍵盤を同時に引く」は大して違いがないように思えますが、実際に弾いてみるとかなり響きが変わります。



 この音声は一つ目がCとEとGの三和音、二つ目がCとEとGとBの四和音です。四和音の方は三和音に比べて大人びた雰囲気になっていると思います。
 この響きの違いは三つが四つに増えた、というちょっとしたものではありません。
 三和音に含まれている音を二つ選んでペアを作ってみましょう。CとE、CとG、EとGの3ペアです。
 では、四和音では? 答えは6ペアです。
 つまり音の重なりが倍になっているわけで、それだけ複雑な響きになるのは当然のことでしょう。
 四和音の響きは雰囲気を出したいときや穏やかな曲で間を保たせるときによく使われます。



 四和音にもメジャーコードとマイナーコードのように二種類が存在します。
 F、G、A、Bの四和音を並べた以下のGIF動画を御覧ください。



 Fの和音だけ一番上の音、ルート音から見て七番目の白鍵の音が他と比べて高いですね?
 こうなっているFとCの四和音はメジャーセブンスと呼び、三和音の表記の後ろにM7をつけます。FならばFM7、CならばCM7というわけです。
 M7をmaj7と表記する人も居るみたいですが、これは場合によってはとてもカオスなことになるので個人的にはあまりオススメしません。
 それ以外の四和音はシンプルにセブンスコードと呼び、三和音の表記の後ろに7だけをつけます。GならG7、AmならAm7です。

 CM7の構成音はC・E・G・Bの四音ですが、このうちCとBの相性はあまり良くないです。
 鍵盤を再確認してみましょう。

C 1:2
B 8:15
A# 5:8
A 3:5
G# 5:8
G 2:3
F# 32:45
F 3:4
E 4:5
D# 5:6
D 8:9
C# 15:16
C 1:1

 CとF#の関係ほどではないにしろあまり同時には弾きたくない関係です。
 よく使われる解決法としては、Cはルート音に任せて高い音域ではCを弾かないようにする、というものがあります。
 Cを弾いているものと弾いていないものを交互に鳴らして違いを確かめてみましょう。





 ポップスでは複雑な響きの四和音よりは聴きやすいシンプルな響きの三和音の方がよく使われます。
 しかし、例外があります。G7です。
 G7の構成音はG・B・D・Fの四音です。BとFを含みます。
 前回も言いましたが、BとFを同時に鳴らすと他の二音とは比較にならない勢いで不穏な響きになります。
 Gというドミナントが持つ「トニックへ行きたがる」という性質を底上げできるのです。

 G7という四和音の後だからCM7という四和音を使ったほうが良いのか、という疑問を持つ方もいるかも知れません。複雑な響きからストレートな響きへの落差を狙ってG7を使っているのだからその次の音を複雑にするのは逆効果、ということで自分としてはむしろCM7は使わない方が良いと思います。
 個人の好みの領域なので実際に聴いて考えてみてください。一回目がG7→Cで、二回目がG7→CM7です。



 頭で考えて見るだけでなく実際に置き換えてみると、三和音と四和音が同じようでいて違う働きを持つことがよく分かるでしょう。

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