池田哲次のDTMメモ帳

DAWでできることに幅を与えてくれるのがVSTプラグインです。
　たとえば、いろんな楽器をDAWで扱えるようにする。ピアノ・ギター・ドラム・ヴァイオリン、そういった楽器と言われて思い浮かぶものは探せば見つかりますし、変なのだと足音とか虫の声とかそんなものまで音源化されてたりまします。
　あるいは、音にいろんな効果を加えるエフェクトもあります。

　そんなVSTプラグインをTracktionで扱うための方法を今回はやっていきましょう。



　下図のとおり赤枠部分「[設定]」の黄色枠部分「プラグイン」を開きます。



　中央に大きな空間がありますが、ここが使用可能なプラグインのリストとなっています。
　エクスプローラーを開いてここにプラグインをドラッグアンドドロップするとWaveformでも使用可能にできます。



　もっとも、新しいプラグインを入手するたびにいちいちドラッグアンドドロップするのは手間です。なので、自動スキャン機能があります。
　下図の赤枠部分「プラグインのスキャン…」をクリックするとリストが出てくるので黄色枠部分「Scan for new or updated VST plugins」を選択します。



　下図のようなウィンドウが出てくるので赤枠部分「スキャン」をクリックしましょう。
　リストにないフォルダにVSTプラグインを保存している場合は黄色枠部分「+」からフォルダを追加してください。親フォルダだけで良いです。



　スキャンを始めたらしばらく待ちましょう。進捗状況は逐一表示されるのでフリーズしたらすぐに分かります。

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　これでプラグインが使えるようになりましたが、整理がされておらずかなり使いづらい状態です。
　プラグインは「ディスクの場所順」「カテゴリ順」「メーカー順」の3つのソートが可能ですが、どれも実用性に欠けます。
　「メーカー順」は言わずもがな、「カテゴリ順」もまともに分類されるかどうかはメーカー次第。ユーザー側で介入できる「ディスクの場所順」はかろうじて使えないこともないですが、もっと楽なソート方法があります。
　画面右にある「お気に入りのプラグインリスト」を編集する方法です。

　まずは画面下、下図赤枠部分「プラグインセレクタ」を「自作のポップアップ・メニュー」あるいは「自作のポップアップ・ツリー」に変えましょう。これで「お気に入りのプラグインリスト」の内容が反映されるようになります。
　「ポップアップ・メニュー」と「ポップアップ・ツリー」のどちらにするかは個人の好みでしょう。自分的にはマウスクリックしなくともカーソルを乗せるだけでフォルダを開いてくれるポップアップ・メニューの方が好きです。




　「お気に入りのプラグインリスト」の編集方法は簡単で、中央のリストから「お気に入りのプラグインリスト」にプラグインをドラッグアンドドロップするだけです。
　右下の「+」ボタンでフォルダを作成することもできます。フォルダ名は右クリックして出てくるメニューの中から「名前変更」を選べば変更することができます。
　フォルダの中にフォルダを作ることもできるので思う存分整理していきましょう。

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　タグ・メニューの使い方も紹介しておきます。「自作のポップアップ・ツリー」の下にあったやつです。



　これを活用するためにはプラグインにタグを付与する必要があります。1つのプラグインに複数のタグを付与することも可能です。
　プラグインにタグを付与する際は、プラグインを画面下の「タグを追加」の上にドラッグアンドドロップします。



　タグを使用することでブラウザ画面でタグを使用した検索が可能になる利点はありますが、編集のしやすさは「お気に入りのプラグインリスト」にどうしても劣ります。実用性は……どうなんでしょう？

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