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池田哲次のDTMメモ帳

 楽器も弾けない音楽初心者である池田哲次が、楽曲作成で学んだコツや理論を書き留めておく予定。

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フリーのDAW、Tracktion 7を使ってみよう - 8 ~VSTエフェクトのインサート・センド&リターン~

MIDIクリップの編集←前

VSTプラグインは二種類存在します。一つは前回まで扱ってきた楽器代わりになるVSTi(VST instrument)。もう一つは、音声に加工を施すVSTe(VST effect)です。
 今回はVSTエフェクトを使用していきましょう。


 VSTeはTracktionにいくつか付属しているので、ちょっと使ってみますか。
 使用方法もVSTiとさほど変わりません。今度は一番上にある「Tracktionのプラグイン」を選んでみましょう。
 いくつかプラグインがありますが、一番上の「パンとボリューム」にしましょうか。



 既に存在しているものが二つに増えましたね……もう一つの方は「レベルメーター」を選択することで出現させることが出来ます。
 他のDAWではこの二つをプラグインとして扱うことはほとんどありません。Tracktionが変態と呼ばれる理由その三です。
 既にあるものを増やしてもしょうがないので、別のプラグインにしましょう。変更したいプラグインを選択した状態で、右クリックしてください。出現するメニューの中に「このプラグインを置き換える」というものがあるはずなので、それを探して選びましょう。変更するのは……効果の分かりやすい「リバーブ」にしましょうか。
 リバーブを挿入したトラックの音がほわーんとした印象に変化したと思います。
 こうした変化を起こすことが出来るのがVSTeです。



 では、もっと本格的なリバーブのプラグインをダウンロードしてきましょう。SANFORD REVERBです。
 プラグインの一部は製作者がプリセットというものを用意してくれています。リバーブの場合は、「これぐらいの大きさのホール」とか、「この楽器に使ってくれ」みたいな。
 そうしたプリセットを使用したい場合はそのプラグインを選択して、画面下のプロパティパネルに表示される「プログラム」をクリックしましょう。


 すると、プリセットがずらっと表示されます。この中から使いたいものを選んでください。
 プラグインによってはプリセットが無かったり、設定画面のどこかしらからプリセットが選べたりしますが前者はどうしようもないし後者は一々説明しているとキリがないので自力で探してください。



 リバーブというのは、入力された音に加工した音を重ねて使うプラグインです。
 こういったエフェクトには二種類の使い方があります。インサートと、センド&リターンです。
 インサートはさっきのようになんの工夫もなくプラグインを加工を加えたい位置に直挿しすることです。Aという音を入力すると、加工したBの音とAの音を同時に出力してくれるわけです。
 センド&リターンはAとBの音を別のトラックで出力します。

 なぜこんなことをするのかイメージが湧かないと思いますので、一つ例を挙げましょう。
 バンド風の曲を作ったとして、ギターには大きなホールのようなリバーブ、ドラムには小さなスタジオのようなリバーブといったように、一つ一つ違う設定を使用すると違和感が出てきてしまうでしょう。そういう場合はある設定の一つのリバーブを複数の楽器で共有するのがスマートなやり方でしょう。
 また、こういうエフェクトはかなりメモリを食うので全てのトラックに挿入しているとPC負荷が半端ではないことになります。そのため同時に動かす数を極力減らしたいというのもあります。
 そういうときなどに使うのがセンド&リターンです。

 SANFORD REVERBの設定画面の中央の「MIX」という部分の中に「DRY」と「OUT」がありますが、センド&リターンで使用する場合はつまみを動かしてDRYを0にしておいてください。DRYが入力された音で、OUTがリバーブで加工された音です。
 センド系のエフェクトを使用したい場合、Tracktionのプラグイン内にある「Aux Send」と「AUX Return」を以下のように並べて使います。



 「Aux Send」には、入力された音を素通りさせつつ、「AUX Return」からも出力する効果があります。
 こうすると先程の話で言えば、トラック1からはAの音がそのまま鳴ります。トラック2からはBの音が鳴ります。結果として、Aの音とBの音が同時に鳴るわけです。



 今回かけたエフェクトは、一曲を通して同じようにしかかかりません。
 次回はこれを途中で切り替えたり、じわじわと変化させる方法を紹介します。

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