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コードの基本的な考え方←前
作曲と言えばやっぱりメロディ。実際には前回紹介した通りコード進行も馬鹿にできないわけですが、作曲者のオリジナリティが出るのはやはりメロディです。
メロディでは2つのことを考える必要があります。音をどのような間隔で鳴らすかと、音をどのように上下に動かすかです。
初心者のうちはこの二つを同時に考えるのは難しいので、先にリズムを組み立てることにしましょう。
音符の長さは一拍、つまり四分音符を基準にして決められています。
一拍の長さは「一分間に○○回の音符を叩けるスピード」という意味のBPMというもので表記するのがDTMでの主流ですね。
デフォルトのBPMはDAWによって様々ですが、自分の使っているTracktionは120ですね。遅い/速いと感じるなら変えてみてください。
個人的な所感としてはバラードや合唱曲なんかは80~110ぐらい、ポップスが100~170ぐらい。心拍数の正常値がこのラインまでなので、万人受けといえるのはこのあたりまででしょうか。もちろんそれ以上に上げてもいいです。
四分音符を四つ並べると大抵の場合は一小節というものになります。一小節を四分の一にしたものだから四分音符。
前回は一小節ごとにコードが切り替わるように八小節分並べたというわけですね。
ちょっと前置きが長くなりましたが、ここからメロディのリズムを組み立てていきましょう。
コードよりも高い位置にあるコードのルート音と同じ音に四分音符を隙間なく敷き詰めてください。
こんなイメージですね。
これをベースにメロディのリズムを組み立てます。
とは言っても複雑なことはしません。音が多いと思う部分のMIDIノートを取り除いたり、同じ長さの音符を結合させたり、音が少ないと思う分割したりするだけです。
今のところは守ってほしいルールは二つ。小節をまたいで結合させないことと、分割したMIDIノートを片割れ以外のMIDIノートと結合させないことです。これを破っても曲として成立しないわけじゃないんですが、初心者のうちは自重しときましょう。
黄色いMIDIノートが四分音符、水色が四分音符を二つ合わせた二分音符、赤色が四分音符を二分割した八分音符です。まあ、名称は忘れても構いません。
ゆったりとした曲が作りたいのであれば二分音符を多めにしたり、二分音符を二つ結合させた全音符を使ってみると良いでしょう。曲調を激しくしたいならその逆で、八分音符を多用したり、八分音符をさらに分割した十六分音符を使うとそれらしくなります。
リズムだけでもノリが出てけっこう楽しくなってきたんじゃないでしょうか。
次回で音程の上げ下げを考えて、メロディを完成させましょう。
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