楽器も弾けない音楽初心者である池田哲次が、楽曲作成で学んだコツや理論を書き留めておく予定。
前提として、音は空気の振動です。音の高さはその振動数で決まっています。
で、二つの音を同時に鳴らしたとき、振動数の比率がシンプルな場合は調和した美しい響きになります。
330Hzの音と440Hzの音と550Hzの音を同時に鳴らしてみます。(Hzは一秒間に何回振動するかという意味です)
この理屈に則って、528Hzの音と美しく響き合う音をいくつか集めて大きさ順に並べてみるとこんな感じになります。
高 | C | 1:2 | 1056Hz |
↑ | B | 8:15 | 990Hz |
│ | A | 3:5 | 880Hz |
│ | G | 2:3 | 792Hz |
│ | F | 3:4 | 704Hz |
│ | E | 4:5 | 660Hz |
↓ | D | 8:9 | 594Hz |
低 | C | 1:1 | 528Hz |
これが現在のドレミファソラシド、つまり白鍵七つの原型になっています。ちょっと問題もあるのでこれがそのまま使われているわけではありませんが、関係性は概ね保っています。
ここには八つ書いてありますが、基準の音の倍の振動数を持つ音は何故か同じ音に聞こえるので七音です。こういうことですね。
鍵盤の1ループ(上の図の赤い矢印の範囲)を1オクターブと呼びます。528HzのCに対して1056HzのCは1オクターブ上のCというわけです。
この鍵盤をCから一つ飛ばし、つまりCとEとGの音を弾くと528Hzと660Hzと792Hzの音が同時に鳴ることになります。
この数字の比は4:5:6という簡単な比になります。つまり綺麗な響きです。一つ飛ばしの三つの鍵盤から出る音の周波数の比が4:5:6になる組み合わせはあと二つあります。F(704Hz)とA(880Hz)とC(1056Hz)と、G(792Hz)とB(990Hz)と1オクターブ上のD(1188Hz)です。
これら三つのコードが最も基本的なコードです。
今紹介した基本的な三つのコードを使って曲を書いてみます。いちいち構成音を書き連ねるのは面倒なので、一つ飛ばしになるように引いたときに一番下に来る音を基準に名前をつけましょうか。ここからはCEGの三音を使ったコードをC、FACのコードをF、GBDのコードをGと呼びます。
コードを八つ並べてみましょう。コードを演奏する音符の長さは4拍、すなわち一小節です。
上の画像では下からEGCの順に並んでいますが、これもCのコードです。CとEとGが使われているならCのコードです。順番を入れ替えても問題ありません。
とはいえCのコードならばCの音が一番下にあったほうが自然なので、他の音よりもずっと下にCの音をルート音として置いておくと自然でしょう。
というわけでコードを八個並べてみました。CFCGCFGCです。
Gの後にCを置くと自然な感じになりますし、最後の一つはCにするとストンと終わってくれます。この二つを指標にすれば不自然な並び順にはならないです。
極端な話、Cを八個並べても理論的には間違いではないです。
実際に聴いてみると物凄く退屈な印象になるのであんまりオススメはしませんが、メロディでどうにかなったりしますから。
ブログ内検索
プロフィール
最新記事
最新コメント
P R