http://fez.ya-gasuri.com/tracktion/vst%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%B0%8E%E5%85%A5フリーのDAW、Tracktion 7を使ってみよう - 6 ~VSTプラグインの導入~
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前回までは録音を使用した音源の作成方法をやってきました。ですが、この方法で使えるのは手元にあって、あなたに演奏が可能な生楽器だけです。
いくつもの楽器を扱うのは技術的に難しいですし、保管しておく場所の確保も容易ではありませんし、珍しい楽器や高級品はそう簡単に入手できません。
そんな制限を取り払ってくれるのがVSTプラグインです。楽器の音色が収められており、MIDIデータという楽譜代わりのファイルを入力してやればコンピューターがどんな楽器でも演奏してくれます。
そんなVSTプラグインをTracktionで扱うための方法を今回はやっていきましょう。
VSTプラグインはフリーのものが結構ネットに転がっています。趣味で作っている人も海外では少なくありません。
まずは一つダウンロードしてみますか。
bcvsts: The GM Soundset
上のリンク先では様々な種類の楽器のVSTが配布されています。今回はとりあえずピアノだけダウンロードしましょう。
「City Piano」の右から自分の使用しているOSとDAWのbit数を選んでzipファイルをダウンロードしてください。
解凍したものは「C:\Program Files」に「VstPlugins」というフォルダを作ってそこに入れてしまいます。それが終わったらTracktionを起動しましょう。
「設定」から「プラグイン」を開くとこんな画面が出ます。
VSTプラグインをTracktionに認識させる方法は二つあります。
一つ目は解凍したフォルダの中にある.dllを画面中央にドラッグ・アンド・ドロップすることです。VSTプラグインの本体は.dllなので、「これを使えるようにしてくれ」とTracktionに頼み込むイメージです。
ただ、この方法は手間がかかるんですよね。今回は一個だけなのでそう手間ではありませんが、先程のページのプラグインを一個ずつドラッグ・アンド・ドロップすることを想像すればなんとなくわかると思います。
というわけで、「使いたいVSTはここに入ってるから、使えるようにしておいて」とTracktionに丸投げする方法も紹介します。画面の下の方にある、「スキャンと並べ替え」をクリックしてください。「スキャンするフォルダを選択…」というウィンドウが出ますので、左下の「+」からさっき作った「vstplugins」を追加しておいてください。
こうしてスキャンすれば、Tracktionが全自動でそのファイルの中にあるVSTプラグインを見つけ出して使えるようにしてくれます。時間はめちゃくちゃかかりますが、Tracktion以外のソフトを使って他の作業ができるので差し引きはプラスでしょう。
自分はたいていソリテアで時間つぶししてます。
最初のうちは良いんですが、VSTを適当にフォルダの中に入れていくとそのうちに「これって何のプラグインだったっけ」となる日が来ます。
Tracktion 6からプラグインのポップアップメニューを自分の好きなようにカスタマイズすることが出来るようになったので、その機能を使ってカスタマイズしていきましょう。プラグインの設定をまた開いてください。
右下に「カスタムメニューエディタを表示」というチェックボックスがありますから、これをオンにしてください。右側に新しくメニューが出ます。
右下の「+」をクリックしてフォルダを作ってください。右クリックでフォルダ名の変更も出来るので、「鍵盤楽器」のように収納したいプラグインに応じて名前を変えておくといいでしょう。
フォルダへのプラグインの収納はドラッグアンドドロップで行います。
満足のいくものができたら画面下の「プラグインセレクタ」を「ポップアップメニュー」から「自作のポップアップ・メニュー」へ変更してください。
ちなみに、整理しないと後で大変なことになります。
次回からVSTプラグインで音を鳴らしていきますよ。
[2回]
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